メキシコシティで暮らすmangoの超・私的通信


by mangorico3
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2007年 04月 19日 ( 1 )

バスの旅

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『都市バス』 THE BOOM
ほろ苦い日はバスに乗り となり町まで走ります
小銭集めて宇宙への お手軽な旅
ミステリーは続く

出来心でついたウソを 信じた奴が連れてきた
黒いマントの殺し屋が 追いかけてくる
ボクをさらいに来る

運転手さん飛ばしましょ
ちっちゃなバス停なんか とばしましょ
後部座席でうたたねて
鳥や猫や犬や牛でも 
気の合うやつは 連れて行くよ

都市バスの中 空っぽあたま
遠くへ逃げる勇気 ないなら
都市バスの中 世田谷の中
雲隠れの日々を 楽しもうよ

人恋しい日はバスに乗り 古本屋の前で下車
他人の心のぞきたくて 涙でしわになったページ探す

ハイカラおばさんどきなさい そこはいつものボクの席
メガネはずしてうたたねて
平和や愛や夢や希望も
ウソでなければ 連れて行くよ

都市バスの中 空っぽおなか
遠くへ逃げる勇気ないなら
都市バスの中 世田谷の中
雲隠れの日々を楽しもうよ

ラリラ ラリラ ラリラ ラリ ラリラリラ
もっと遠くへ

これは、『島歌』が有名なTHE BOOMの『都市バス』という曲です。
なんかこう、ちょっと日常を逸脱したいような、ちょっとだけ遠くへ行きたい気分の時にいつも思い出します。
そう、今日はそんな、ちょっとだけ知らないところへ行きたい気分だったので、仕事の帰りに、いつも乗っているバスをいつもの場所で降りずに、終点まで行ってみました。
今メキシコはサマータイムで、今の6時がそれまでの5時にあたるので、夜の8時過ぎまでけっこう明るいのです。
だから、「こんなに明るいのに仕事が終わってまっすぐ家に帰るのもつまらないなあ」という気分になるのです。
ビバ寄り道!
会社の近くのバス乗り場(最初の写真)がバスの始発で、そこから終着点まで約1時間20分。
最初は楽しかったのですが、だんだん暗くなってくるし、何といっても行ったことのない場所。
ここはどこ?私はだれ?状態で、内心ビクビクでした。
それでも、無事終点ですぐ折り返しのバスを拾って、無事帰ってくることができました。
軽く3時間くらいはバスに乗ってたな・・。

乗り物にのって、目の前を流れていく景色を見ていると、意識が深いところに沈んでいくのがわかります。
目にはいってくるものが、自分の記憶や考えと結びついて、次々とつながっていきます。
何か考えているんだけど、考えていないというか。
私はここにいるんだけど、ここにいなくて、ちょっと遠いところから周りをながめている。
ふと、見慣れない景色や見慣れない顔に、「ああ、私はメキシコにいるんだ」と思いました。
日本人って、どんな顔をしていたっけ。
日本人の集団って、どんなだったっけ。

信号待ちの隙をついて、モノを売る人達。
ケイタイのプリペイドカード、お菓子、タバコ、花束、ぬいぐるみ、ガム、木工製品etc
中には、ピエロの格好をしてお手玉をする人、火をふいて見せる人、たいまつを振り回す人なんかもいます。
それらを買ったり、お金をあげたりする人はほとんどいません。
いったい1日いくら稼いでいるんだろう。

いつもの帰り道でみかけるお菓子を売っているおじさんで、信号待ちの車の運転席をのぞいては笑顔で商売してる人がいます。
ほとんど買ってくれる人なんていないのに、断られても笑顔で、楽しそうにさえ見えます。
こちらが『いい人』であった時、相手が『嫌な人』で返してきた時はすごく傷つきます。
だから初めからこちらも、『嫌な人』や『何も感じない人』で対応しようとするのが、防衛本能ではないでしょうか。
あのおじさんは商売と割り切っているのかもしれませんが、それにしては割りに合わないし、だいたいそういう商売をしている人は無愛想なものです。
どうしてあんなに笑顔なんだろう。
おじさんは小さなことで自分の人生に幸せを感じているのか、商売と割り切って笑顔を振りまいているのか、つらいことを隠して笑顔を作っているのか。
それは私にはわかりませんが、とても気になります。

メキシコの気まぐれなバスの旅は危険も伴うのであんまりオススメできませんが(無事に帰れてよかった^^;)、ちょっとした現実逃避は楽しいですよ。
そんな気分の時ってないですか?
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by mangorico3 | 2007-04-19 12:55 | メキシコシティ