メキシコシティで暮らすmangoの超・私的通信


by mangorico3
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ニセモノ

今日タクシーに乗る機会があったのですが、運転手さんと世間話をしていると、「去年、中国に行ったんだよ」という話が出ました。
珍しいなと思って、「ツアーか何かで行ったんですか」とたずねると、「中国に商品の買い付けに行った友達について行ったんだよ。」と言います。
最近メキシコでも、中国製の安い商品がたくさん売られているのでなるほどなあと思っていると、「ほら、露天でよく売っている偽ブランド品だよ」とおじさんは言います。
そ、そんなことぶっちゃけちゃっていいの?と、ちょっとビックリする私。
さらにおじさんは、そでをまくりあげて腕時計を見せ、私のほうに振り返って言いました。
「ほら、これカルティエの時計。いいでしょ。」
「おじさん、それってもちろん・・・。」
「はっはっは、もちろんニセモノだよ。よくできてるだろ。」
「う、うん・・。」

もう会うこともないだろう外国人の私にだからそんな話をしたのかもしれませんが、それにしてもなんて大っぴらなんでしょうか。
そういう偽ブランド商品は、そういう偽ブランド商品に似合いの場所で売られていて(道端の露天など)、売るほうも買うほうもわかっていながら取引しているように思います。
「ニセモノだって、よく似ていて格好よければいいじゃないか」という風潮を感じます。
よそものの私は単純に面白いなあと思いますが、もちろんこれは立派な犯罪で、警察による摘発も行われています。
例えば先月は、地下鉄のインスルヘンテス駅周辺にある露天の一斉摘発が行われ、偽ブランド品をはじめ、海賊版のCDやDVDなどが押収されました。
海賊版のCDやDVDは、露天の中では最もポピュラーな部類で、ほとんどの人が購入しているのではないでしょうか。
DVD一枚25ペソ(約250円)くらいが相場ですから、映画館に行くよりも断然安いです。
(ちなみに映画は50ペソ(約500円)。それでも日本に比べれば安い!)
だから買う人が多いのですが、やっぱり海賊版は違法ですし、本物のCDやDVDを売っている人にとっては大打撃です。
とはいえ、海賊版を売っている人もそれで生計を立てているわけで、その収入源をすべて奪ってしまうことはできませんし、また完全になくそうとしても難しいでしょう。
政府は、『海賊版を買わないようにという啓発コマーシャル』を映画館で流し、市民の意識改革をしようとしていますが、これも見ている人が失笑するほど空回りしています。
偽ブランド品に、海賊版CD・DVD、良くないことはわかっているけど、『まことしやかなニセモノ』よりは、『正真正銘のニセモノ、でも十分でしょう?』っていうスタンスがメキシコらしいというか、外国人の私には面白いなあと思えます。
[PR]
by mangorico3 | 2007-07-05 12:22 | つれづれなるままに