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メキシコシティで暮らすmangoの超・私的通信


by mangorico3
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メキシコの軽食

メキシコ料理といえば、tacos(タコス)を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、メキシコ人はタコスばかり毎日食べているわけではありません。
タコスは、トルティージャという、トウモロコシまたは小麦粉で作った薄い生地の上に具をのせて食べるものです。
トルティージャはメキシコの主食、日本でいうご飯にあたるものですから、いつも食卓にあがります。
おかずをトルティージャにはさんで食べれば、それは広い意味では”タコス”なのですが、メキシコ人はそれをタコスとは呼びません。
タコスと呼ばれるものは、(例外もありますが)あらかじめトルティージャの上に具がのせてある、または中に具が詰められています。
具やソースがたっぷり入ったタコスは、慣れないうちはボロボロと中身がこぼれて食べにくいのですが、メキシコの人たちは片手で上手に食べています。
メキシコの軽食_a0087598_845441.jpg

あくまでもタコスは、サンドイッチやハンバーガーのような『軽食』、『スナック』としてとらえられているように思います。
だからメキシコ人に、「毎日タコスを食べているのですか」と聞けば、「NO」と答えるでしょう。
大きさや具、または店によって値段が異なりますが、だいたい1個3.5~15ペソ(約35~150円)くらいと手頃です。
私の食べたことのあるタコスの最安値は5個10ペソ(約100円)でした。
メキシコシティを歩いていると、いたるところにタコスの屋台やタコス専門店を見かけます。
肉の焼けるいい匂いにさそわれて、ふらっと立ち寄ってみたくなります。

タコスと並んでメキシコでよく食べられる軽食といえばtorta(トルタ)。
こちらもいたるところに、屋台やトルタのお店を見かけます。
メキシコの軽食_a0087598_8461110.jpg

トルタはごらんの通り、ぶ厚いパンに具をつめた、サンドイッチのようなもの。
中に挟む具は、milanesa(ミラネサ、衣をつけて焼いた薄い牛肉)、七面鳥のハム、pierna(ピエルナ、豚肉で作ったハムのようなもの)、ソーセージ、chorizo(チョリーソ、香辛料のきいた腸詰)、卵焼き、チーズなど。
その中から好きな具を組み合わせてオーダーします。
マヨネーズとアボガド、トマト、ハラペーニョ(青トウガラシの一種)はお好みで。
1個丸ごと食べるのは、女の子なら無理かも!
このボリュームで、値段は13~28ペソ(約130~280円)くらいと、これまたお手頃です。

タコスもトルタも、お店や、お店のある地域によって値段が異なります。
そして不思議なことに、きれいなレストランで出されるタコスやトルタよりも、道端の屋台で食べる油っこいそれが、安いくせに何倍もおいしいのです!
道端のタコス屋台で食べてお腹を壊す人がたくさんいるので注意しなければいけないのですが、自分のお気に入りの店を見つけるのは、メキシコ暮らしの楽しみのひとつです。
『常にお客さんでにぎわっているところ』が美味しいお店を見つけるためのポイントですよ。
by mangorico3 | 2007-01-28 08:49 | メキシコ雑学